劇場版CLANNAD  ガチ感想
京アニのTVシリーズが始まる前にまとめておこうか。
京アニがTVシリーズを作るということでプレッシャーもあったでしょう。良い出来でした。しかし、評価は100点中で40点あるかないかです。

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まずはてんびん視点から。これは要するに原作をプレイ済みで出?演出がプラスに働いた場合。
出?の演出は一回りしてもはや笑いを誘い、クラナドをよくぞここまでまとめたなあと感心する。後半の展開が良くできているおかげでなかなか良い鑑賞後感を得られるのではなかろうか。

次にみけ視点。原作プレイ済みで出?演出がマイナスに働いた場合。
前半の出?演出におなか一杯、そもそも鍵作品に出?は合わないと何度言ったらわかるんだ。後半の展開が良くても前半はやりすぎだ。やっぱり駄目だったかというやりきれない気持ちになるだろう。

次にあるごる先生視点。原作未プレイで出?ファンじゃない場合。
確かに中身はAIRと変わんないね、でも面白いじゃん?出?は出?でまあ仕方ないと思えばいいし。あまり悪い印象は持たないのではなかろうか。

最後に原作未プレイで出?ファンが見た場合。
それこそすすり泣く出来なんでしょうねぇ・・・。

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とまあどのタイプの方もそうだと思いますがこれを観た後はTVシリーズ京アニ版クラナドが楽しみで楽しみで仕方なくなると思います。かませ犬なのだ。劇場版はTV版の最高の引き立て役となったのだよ。
出?演出が肌に合うか合わないかは重要なことですが、物語としての軸がぶれていないのでそこは確実に評価できるのです。(そもそもクラナドの中から渚編だけ、しかもおいしいとこだけ料理したんだから不味くなるわけないがなー)

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で、は、なぜ低評価にせざるをえないかと言うと100%EDが最悪だからです。最悪というか、あ り え ん 。なぜ、このストーリー展開で『小さな手のひら』を流せるのかと。(しかも途中でぶつ切りにするなどという暴挙をしてまで!)
クラナドは、言い換えれば幾本もの支流を持つ大河のような話で、川の流れが一本になり海へと注ぐようにストーリーはこの『小さな手のひら』へと収束する物語、だと私は思っています。スタッフ(というより脚本)は『小さな手のひら』の重みがまったくわかっていない。
ともすれば終わりよければ全てよしとなるかもしれなかった可能性を自らの手で潰しているあたり、脚本家中村誠は下手糞だと言わざるをえない。誠氏ね!

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最後にパンフレットからいくつか抜粋。
『最後の方は私は別の仕事のために長期で海外に行っており、(中略)完成したフィルムをまだ私は見ていません。しかし、きっと良いフィルムになっていると思います。』 中村誠
・・・やっぱりこいつが戦犯だよ!

『前にやった劇場版『AIR』で、興行的に少し嬉しい結果が出た。多分、それで今回の話が来たんだろうと思う。』 出?統
・・・みけ曰く、「出?は調子に乗ってやがる」。調子に乗らせた側としては、悔しい。

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